にきび菌で炎症を起こしたものがにきびです。
【原 因】
〈思春期にみられるにきび〉
多くは思春期に男性ホルモンの分泌が活発になり、症状を引き起こします。おでこ、顔面と広がり、20歳前後に軽快していきます。
〈思春期後ざ瘡〉(大人にきび)
一時軽快するも成人になり再発したり、新たに成人になって できるにきびを思春期後ざ瘡(大人にきび)といいます。
ストレス、不規則な生活、寝不足が原因となり、男性モルモンが過剰に分泌され、大人にきびを引き起こします。
あご、首など顔の下の方に目立ちます。
〈悪化因子〉
- 不規則な生活、寝不足、ストレス
- 便秘、偏った食事
- カバー力の高いファンデーションや、油分の多い化粧品の使用
- 汗や過度の皮膚の乾燥
- にきびを自分でつぶす
【治 療】
増悪因子の除去、皮脂の分泌の抑制、皮脂の出口(毛包)の角化つまりを取り除く治療、にきび菌による炎症の抑制が主体になります。
【増悪因子の除去】
寝不足やストレスを減らし、規則正しい生活を送りましょう。
便秘などの胃腸障害にも気を付け、バランスのとれた食事を心掛けましょう。
化粧は毛穴を埋めて目立たなくするもので、にきびには逆効果です。
皮脂の多いもの、カバー力の強いもの、SPFの強い日焼け止めなども使用を控えましょう。
髪の毛、 マフラー、マスクなどが、にきびのできやすい所に当たらない様にしましょう。
自分でつぶすと健康な皮膚まで傷つけ、跡が残りやすくなりますので避けて下さい。
〈外用剤〉
- ディフェリンゲル、ベピオゲル
角質の増殖を抑えたり、肥厚した角質の剥離作用のある薬で、軽症から重症まで広く使用される外用剤。レストエリテーマと呼ばれるにきび跡の赤みにも効果があります。
- イオウ製剤外用
- 抗菌剤(アクアチムクリーム、ダラシンゲル)
〈内 服〉
- 漢方薬(軽症例に対して)
ツムラ荊芥連翹湯(TJ-50)
ツムラ清上防風湯(TJ-58)
ツムラ桂皮茯苓丸薏苡仁(TJ-125)
- ビタミン剤
- 抗生物質
- ケミカルピーリング
【治療効果があがらない時】
夏に悪化する時などは、マラセチア毛包炎も疑ってみましょう。
マラセチア毛包炎についてはコチラから
2008年、日本皮膚科学会は、尋常性ざ瘡ガイドラインを公開しています。コチラから
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