【症 状】
最初の1日〜2日は吐くことが多く、時に発熱を伴います。
吐き気は、2〜3日で治ります。
それに続いて下痢をすることが多く、便の色が白っぽくなります。
回数も多いときには、10回〜15回にもなります。
下痢も、7〜10日以上に及ぶことがあります。
一番問題になるのは脱水です。
【脱水の症状】
下痢、嘔吐が強く、ぐったりして元気がない。
尿がほとんど出ない。目がくぼんで唇がカサカサになる。
【処 置】
病気を早く治すのには、何も食事を与えないのが一番です。
しかし、それでは脱水になってしまいます。
まず、吐いた日は水分を少量ずつ頻ぱんに分けて与えてください。
固形物は摂取できなくても心配ありませんが、水分が十分摂れてないと脱水になってしまいます。
吐き気が止まり下痢だけになり食欲が出てくれば、子供が欲しがるだけ与えても比較的大丈夫です。
【乳児下痢症の食事療法の一案】
- 1日目:ミルクを薄めて(2/3の濃度)飲ませる
- 下痢が5回以上であればこのままで頑張る
- 2日目:下痢が5回以下になったら、おかゆ、パン、スープを与える
- 4日目:トースト、ご飯、バナナなどを与え始め、食事を戻していく
脱水の症状が疑われるときや、嘔吐に熱を伴うとき、血便のあるときは、すみやかに来院して下さい。
食欲も元気もあるが、お薬を服用していても下痢がいっこうに治らず何週間も続いているときには、二次的に乳糖不耐症をおこしていることがあります。ミルクの変更や薬物治療が必要な事がありますので受診をおすすめします。