【症 状】
咳、鼻水、喉の痛みなどの風邪の症状が見られ、1〜2日後にかゆみを伴う細かい発疹が身体にたくさん出ます。目も少し赤くなります。
熱の出る人も出ない人もいます。
耳の後ろにあるリンパ節が腫れるのが特徴的です。
大人がかかると重症になり、倦怠感、喉の痛みなどが強くなります。
【潜伏期間】
2〜3週間
【経 過】
発疹は4〜7日で消失します。
この間は入浴をひかえ、学校などもお休みしましょう。
【治 療】
症状を抑えるための対症治療が主となります。
【合併症】
時に脳炎、紫斑病、関節炎、思春期以降の男性の睾丸炎などをひき起こすことがあります。
【先天性風疹症候群】
妊娠4ヶ月以内に母親が風疹にかかると、おなかの赤ちゃんに影響を及ぼし、白内障、心臓病、難聴、発達遅滞などの症状を引き起こす事があり、先天性風疹症候群と呼ばれます。
【風疹ワクチン】
- 妊娠を希望する女性は、妊娠前に予防接種を受けるようにしましょう。
予防接種後2ヶ月間は妊娠を控えて下さい。
また、妊娠中の方は、予防接種が受けられませんので、風疹にかからないよう注意が必要です。 - 1歳以上であれば、いつでも予防接種を受けられます。
- 1才と就学前年度の2回麻疹(はしか)と風疹(ふうしん)の混合ワクチン(MRワクチン)の定期接種があります。
- 風疹ワクチンは、小児の場合は接種後ほとんど副作用は見られませんが、成人に接種した場合、5〜6%に発熱、リンパ節膿脹、発しんなどの症状が見られます。
1歳過ぎたら出来るだけ早い年令での接種が望まれます。