【症 状】
咳、鼻水、くしゃみ、喉の痛みなどの風邪の症状とともに、熱が数日続き、その後発疹を認めます。目の充血も特徴的です。
咳、喉の痛みが強く食欲も低下し、ぐったりします。熱は発疹が出て3日目頃(最初の発熱から1週間目頃)に下がります。この頃になると、元気が出てきます。
発疹は茶色に色素沈着を残し、皮膚が細かくむけて治ります。
【潜伏期間】
10日前後
【流 行】
春先に流行します。
この間は入浴をひかえ、学校などもお休みしましょう。
【合併症】
中耳炎、気管支炎、気管支肺炎などの合併がよく見られます。
時には麻疹脳炎を合併します。
【治 療】
咳、熱、喉の痛みが強く食欲も低下し、全身状態が極めて悪化します。
安静、十分な水分補給を心掛けましょう。1週間以上発熱が続く場合は、肺炎などの合併を考えレントゲン検査が必要です。
【はしかワクチン】
1才と就学前年度の2回、麻疹(はしか)と風疹(ふうしん)の混合ワクチン(MRワクチン)の定期接種があります。流行しており、感染の危険がある場合が有料になりますが、生後10ヶ月以上なら麻疹ワクチンを受けることができます。今回の流行は子どもたちのワクチン接種率が下がったために起きています。
麻疹の流行を阻止するためには、90%以上の子どもたちが、予防接種を受けている事が大事です。
1才以上でまでワクチンを受けていない方は、無料で受けられますので、できるだけ早く接種を受けて下さい。
ワクチン接種後の副作用は、数%に発熱を認める程度で、ワクチンの有効率は100%近くです。(ワクチンを受けていれば、感染の危険はほとんどありません。)