かなやファミリークリニック 非常勤｜牛島俊征

　2024年度からかなやファミリークリニックに着任した、医師の牛島俊征と申します。

　私は内科医で、特に膠原病を専門としています。あまり聞き馴染みのない科かと思いますので、まずは膠原病内科とは何者なのか、ということをかいつまんでお話しさせてください。

　人間の体には免疫と呼ばれる、自分の体をウイルスや細菌などの外敵から守るための仕組みがあります。外敵は排除しつつ自分自身の体は攻撃しないよう、免疫はさまざまな工夫を凝らしています。しかし時に自分の体までも攻撃してしまうようになってしまうことがあり、この「免疫の異常」が膠原病と呼ばれる疾患に共通する現象です。そして膠原病の診療を専門とするのが、我々膠原病内科医ということになります。

　膠原病には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス（SLE）、リウマチ性多発筋痛症などの疾患が含まれます。症状は非常に多彩ですが、比較的多く見られるものとしては、

• 3週間以上続く発熱
• 関節の腫れ、痛み

　などがあります。

　また、採血ではリウマトイド因子や抗核抗体といったマーカーが一部の疾患では陽性になります。実はマーカーだけが陽性になることは健康な方でも多く見られます。本当に病的なものなのか、それとも心配ないのか、ということを見極める必要があります。

　膠原病の検査や治療は近年大きく発展しています。お困りの症状や気になることがあったら、お気軽にご相談ください。